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公式/非公式 XG互換音源でXG音源用データを演奏させてみた

いったい誰得?(^^; な内容の記事第2弾。

「XG規格」に対応した音源は規格策定元の YAMAHA はもちろんですが、ほかにも Roland や KORG からも数は少ないながらも出ています。KORG は法律上は一応 YAMAHA の関連会社に当たるので、YAMAHA 規格に準拠したものをリリースするのも何となくわかりますが、独自に「GS規格」を立ち上げた Roland は表向きはそういうことができないので、SC-88Pro / SC-8850 には「隠しモード」の扱いでこっそりと(笑 XG互換モードが搭載されていたのは当時の DTMユーザなら周知の事実です。逆に YAMAHA は YAMAHA で “TG300B” という事実上の GS互換モードを搭載してましたが。しかも世代が進むに連れて Roland の新しい機種の追加音色相当が増えているという徹底振りで(笑。

その後、さすがに両者とも無駄な規格争いをしていることを悟ったのか、こんなニュースリリース(Roland側)を出して歩み寄り。以降 Roland は XGLite 規格に対応した SD-90 をリリースしたり、 YAMAHA側も 当時の現行機種 MU1000/2000 の新規出荷分に GSロゴを追加したり、既存機種に関しても GSデータの互換性を高めるファームウェアアップデータを配布したりと、共存関係になってます…というか、VSTi 主体の音楽制作環境となった今となっては GS/XG の規格が意味を成さなくなったというのが正確なところなのかも。


…というわけで、前置きが長くなりましたが公式/非公式に XG(XGLite)規格に対応した手持ちの音源で XG対応データを演奏させるとどうなるのかを聴き比べ。演奏データを以下にサンプルとして用意したので、興味のある方は聞き比べてみて比べてみてください。

○以下、但し書き

  • 以下の演奏サンプルは、それぞれ下記音源で演奏したものを録音、MP3化したものです。
    名称 使用(演奏)音源
    MU Basic MU1000 Extended Edition(MU Basic Map)にて演奏。各データのリファレンス演奏。
    NS5R KORG NS5R で演奏。XGロゴはありませんが、MU80 相当のXG 音色配列を “y:bank” という名称で装備してます(ちなみにGSの音色配列も “r:bank” として装備)。XG特有のバリエーション / インサーションエフェクトには恐らく未対応??
    SC-88 Pro Roland SC-88 Pro の XGモード(※非公式機能)で演奏。非公式機能なのでどこまでXG規格に対応できているかは不明
    SD-90 Roland SD-90 の XGLite モードで演奏。公式機能でちゃんと “XGLite” のロゴも本体にあります。単なる XG と XGLite の規格差分はよくわかってません(ぉぃ。演奏させた感じでは、インサーションエフェクト、バリエーションエフェクトは機能しているようですが…
  • 比較用の演奏データは、MU50/MU80 をターゲットに作成されたデータからチョイスしてます。たぶんに個人の趣味の入った選曲ですが気にしたら負けです(ぉぃ。
  • 演奏サンプルとして利用しているMIDIデータのうち、日本ファルコム製データについては「ファルコム音楽フリー宣言」に従い利用させていただいています。

    #過去販売していたMIDIデータ集、およびゲームBGMとして収録されたMIDIデータを演奏・録音したものの
    #扱いがちと不明確なのが不安ですが…


○XG音源用サンプル曲 その1
 Network Sports(©Yamaha)

その昔、ヤマハ自身が利用フリーとして配布していた MIDIデータより。キャピタル音色を使ったパートが多いのでどの音源でもそつなく演奏できてます。あえて挙げるなら、NS5R の演奏に切れがないというか「眠い」というか…。他曲の演奏でも似た様な感じなので、NS5R の音色の特徴なのでしょうかね。

    MU Basic
    NS5R
    SC-88 Pro
    SD-90

○XG音源用サンプル曲 その2
 Jazz Demo(©Idecs “Hyper Groove” 収録MIDIデータより)

Idecs社から過去に発売されていたフレーズ集に収録のジャズ調デモ曲から。キャピタル以外の音色を多用していることもあって各音源毎の音色の違いが比較的わかりやすいかと。各音源の中ではSD-90の演奏がエフェクト含め一番再現性が高いです。さすがは XGLite 規格を取った音源と言ったところでしょうか。

    MU Basic
    NS5R
    SC-88 Pro
    SD-90

○XG音源用サンプル曲 その3
 Func & Hard Rock Demo(©Idecs “Hyper Groove” 収録MIDIデータより)

同じくIdecs社から過去に発売されていたフレーズ集に収録のハードロック調デモ曲から。同じくキャピタル以外の音色を多用しており各音源毎の音色の違いわかりやすいですが、それに加えて冒頭の Hyper AltoSax(PC#66 BNK#43)と主旋律の Overdrive Guiter(PC#30 BNK#0) の鳴りの違いが気になるところ。両音色とも ローパスフィルタとレゾナンスのパラメータを派手にいじっており、それらパラメータの音源毎の掛かり具合が違うのと、Overdrive Guiter に関しては更にバリエーションエフェクトで AMP Simulator を掛けており、これの対応の有無も影響してるのかも。

この曲に関しては再現性がそこそこ高かったのは SC-88 Pro。逆に XGLite 対応の SD-90の演奏が破綻気味なのが意外です。

    MU Basic
    NS5R
    SC-88 Pro
    SD-90

○XG音源用サンプル曲 その4
 Bodacious Bhangra(©Yamaha)

その昔、ヤマハ自身が利用フリーとして配布していた MIDIデータより。エスニック調の民族音楽っぽい曲で個人的にはお気に入り。ほぼキャピタル音色を使ったデータですが、SFX音色(PC#99 Punch)が使われているのと、各パートともフィルタ(LPF/HPF/レゾナンス)を派手にいじっているので、ヤマハの XG純正ではない互換音源にはつらいデータかも…と思ってたら、意外とどの音源もニュアンスの差はあるものの破綻なくそれなりに演奏できてました。うーん、意外(^^;。

    MU Basic
    NS5R
    SC-88 Pro
    SD-90

○XG音源用サンプル曲 その5
 COGNITO(©Yamaha)

その昔、ヤマハ自身が利用フリーとして配布していた MIDIデータより。途中バリエーションエフェクト “Auto Wah” を利かせた Overdrive Guiter(PC#30 BNK#0)が入るのですが、このパートの再現性に関しては SD-90が一番よろしいです。一方、ところどころに「オカズ」として挿入される Brass Fall(PC#62 BNK#39)は SD-90だけ何故か 1オクターブ低いという不可解な状態に。

    MU Basic
    NS5R
    SC-88 Pro
    SD-90

○XG音源用サンプル曲 その6
 はぐれ狼たちの伝説(©日本ファルコム “Brandish MIDI Collection” 収録MIDIデータより)

最後は PC用にリリースされた ARPG “Brandish” BGM の XG用アレンジより。ライブ演奏をシミュレートしたデータということで、ライブ会場内の響きや拍手・手拍子、時折あがる指笛等々、オリジナルの演奏を聴いてもらうとわかりますが恐ろしく凝ったアレンジの良曲です。(^^)

ライブの喧騒を再現するのに Applause(PC#127 BNK#0)を贅沢に 4パート、指笛の再現に SFX音の Scream(PC#98)使っているのですが、この部分の再現性が一番高かったのは NS5R、逆に一番低かったのか SD-90という。聴いていただければわかりますが妙にぱらぱらとした観客動員の少ない寂しいライブのようです(^^;。そのほか中間部に Overdrive のエフェクトをかけた Overdrive Guiter(PC#30 BNK#0)があるのですが、ここの再現性はエフェクト搭載の強みを生かしてか SD-90が一番。NS5R、SC-88Pro も中間のギターソロの再現性はさすがに劣りますがそれ以外はまずまずの再現性。特に SC-88Pro の演奏は搭載ウェーブの傾向もあってか、オリジナルに比べ非常に攻撃的な演奏になります(笑。

    MU Basic
    NS5R
    SC-88 Pro
    SD-90

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